(きっと)世界一! 明るいスナック

|スナックSUN

類を見ないレベルの入りやすさ

「スナックSUN」の第一印象を一言で表せば、それは「究極に“入りやすい”スナック」だ。店に着いてまず驚くのが、扉。スナックといえばあの重厚な、なんとも開けづらいドアがスタンダードだが、ここはなんと大きなガラスの自動ドアなのである。ウィーンと扉が開いて店内に足を踏み入れてみると、またまた常識を覆されるような内観が出迎える。明るい、とにかく明るい! そもそも店内の光量自体がスナックのそれではない。一見普通の飲食店か、広めのカフェといったところか。

「『ここ何屋!?』と思ってるでしょ。よく聞かれるんですよ。『本当にスナック?』って」。そう言いながら出迎えてくれたのは、スナックSUNのあっこママ、こと川邊明子さんだ。

「うちに初めて来たお客さんは、『あれ、ここ本当にスナックなんか?』って入ってきて、飲み終えて『いや〜間違いなくスナックやったわ!』って満足気に帰る、というのがお決まりなんです」

母から受け継ぐ“ママDNA”

ハツラツと話すあっこママは、実は生粋の“スナックDNA”が流れる女性。母親の3姉妹ともスナックをそれぞれ営む、THE スナックファミリーの出身なのだ。あっこママ自身は元々、(現店舗がある通りの)じゃんじゃん横丁で母親が経営していたスナックに親子で立っていたのだそう。以前の店はSUNの3分の1ほどのサイズで、元々はバーが入っていた居抜き物件だった。しかし建物の老朽化が進み、引越しを決めたのが8年前のことだったという。

「母から姉に、姉から私にと代替わりしていくと、お客さんたちも徐々に若くなっていくでしょ? そしたらみんな元気がいいから、飲んで盛り上がって騒いでると、昔の店は建物が古かったから、揺れて下の階に響くみたいで……真下の店から『ほこりが降るやろがぁ!』ってクレームの電話が入ったこともあったんです(笑)。床が抜けちゃったら大変だわ!と、物件を探し始めて出会ったのが当時新築だったこの店舗でした」

現在の店舗は、最大100人は入るという超大箱。大家にも「ここでスナック!?」と驚かれたという。 「前の店の壁がオレンジ色だったので、この店でもできるだけ近い雰囲気にしたいと思って、SUNの壁もオレンジ色にしました。常連のお客さんたちは前の店舗に愛着を持ってくれていたので、お引越しするのも大反対だったんです。『場所が変わるんやったら行かんぞぉ!』とか言われたりしたけど、結局みんな今でも変わらず通ってくれているからありがたいですよね(笑)」

多彩なスタッフを率いるママとしての誇り

スタッフの個性が際立つのもSUNの魅力だ。おしゃべり上手、聞き上手、お笑い担当と、しっかり個々のキャラクターがあり、「多彩な美女がお・も・て・な・し」のキャッチコピーも決して裏切らない。「若いスタッフが入っても、親御さんにもちゃんと話せる、家族で来てもいい店を目指してます」とのこと。

ちなみにあっこママはおばも同業なのだそう。「おばがやっている『スナックきむら』は、スタッフ全員三味線が弾けるんです。もちろんカラオケもあって、みんなで踊ったり歌ったり。宮崎のスナックって、みんな違ってそれぞれの良さがあって、それが面白いところだと思う。うちもこんなファミレスみたいな明るい雰囲気だし、スタッフもそれぞれが女性として魅力というよりはキャラクターで推してるから、『お店全体のファンです!』というお客さんが多い気がします。みんな楽しくやっているせいか、スタッフもなかなか辞めないんですよね。みんなは『もう辞めてくれない!?』って、お願いするまで務め続けてくれると思います(笑)」

実はあっこママ、スナックに立つまでは東京でヘアメイクの仕事をしていたという。母親に「帰って来て」と言われたことが帰郷のきっかけだったそうだが、「やりたいことをやりきったからこそ、今の仕事にも熱中できるんです」と話してくれた。

「家族でこの仕事をしていて、母の代から少しずつ、丁寧にお客さんと繋がりを作ってきたから、今のような形で女の子たちにも楽しく自由に働いてもらえていると思います。この仕事に誇りを持ってやっているので、コロナの影響で苦しい状況ではあるけれども、オンラインスナックとかいろいろと工夫しながら、自分たちでやれるところまでがんばっていきたいですね」

そんなパワフルなあっこママだが、現在月の半分は夫の住む福岡に、残り半分は宮崎に住むという2拠点生活を送っているのだそう。大変じゃないですか?と聞くと「全〜然! 楽しいですよ!」と迷いのなく笑顔で答えてくれた。異端のようで、実はとてもスナックのカルチャーを大切にしている「スナックSUN」。魅力的なスタッフと太陽のように明るいママの笑顔に癒されに訪れてみてはいかがだろう。

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Data

川邊明子ママ

宮崎県宮崎市出身。店をきれいにすること大好きで、店の入り口の桟を「今日はここを60人踏みますように……」と願いながら毎日掃除している。

住所
宮崎市橘通西3丁目1-17
パティオ橘II 102
電話
0985-29-1994
営業時間
19時30分〜翌1時
定休日
日曜日・月曜日(応相談)
喫煙
ok
席数
60席
料金体系
飲み放題・歌い放題(90分制)男性=3,500円、女性=2,500円
軽食
あり
決済方法
現金、カード、PayPay
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