歌声で笑顔届ける ニシタチNo.1の“のど自慢ママ”

|Blue Voice

 「Blue Voice」の名前の通り、青のヴェルヴェット調の椅子が印象的な店内からは、ママや客同士の会話と、温かな笑い声が聞こえてくる。「家族やお客さん、友人たちが、私の夢の実現のために加勢をしてくれるんです」と話してくれたママ・アンジーに、のど自慢大会で優勝したエピソードから、近い将来に見据えている夢についてお話を伺った。

まさかの優勝! 日向市での「のど自慢大会」

「2019年12月8日に出場した、日向市で行われたNHKのど自慢大会で優勝しました。実は母と兄も大会に出たことはあったのですが、2人とも成績はそこまで、という感じで…なんというか、2人にはすごく期待されていて(笑)チャレンジしてみて、と背中を押してもらったのですが、まさか優勝するとは思わなかったので驚きましたよ。その日の21時にはお店の予約受けていたし、予選を受けてそのまま帰る気まんまんだったので。でも結局、エントリーした250組の中から20組の中にえらんでいただいて、本大会に出場することに。予選通過の時でさえ、NHKのスタッフの方に『東大合格くらいの奇跡ですよ!』と言われたのを覚えています」

その歌唱力はいわずもがな、ママの歌を聴きに店を訪れる客も少なくないようだ。歌に合わせて手拍子やタンバリンを叩く客たちの表情はとても生き生きしている。その様子を見ていると、ママがのど自慢大会の放送で宣言した「新橋で歌いたい、そしていつかはNYへ」という一見脈絡のないように聞こえる言葉にも、一貫性を見出すことができる。

有言実行! 新橋に笑顔を届ける

「東京に行った時、新橋を通るたび、歩いているサラリーマンの方たちが疲れて、暗い表情で歩いているのが気になっていて。歌うことで少しでも元気を出してもらえないだろうか、という思いがずっとあったんです。それを全国放送で宣言したので、とにかく実現しようとすぐに東京行きの飛行機のチケットを取りました。自分では演奏ができないので、アンプを買って友達のところに送って。段取りを済ませて実際に、2020年の2月に新橋のSL広場で歌ったんです。NHKの方がついて来てくださって、その様子も放送されたんですよ。その後コロナ禍に入ってしまったので、NYの夢はひとまず保留中ですが、インスタライブをしたり、いい時間を作れたなかなと思っています」

歌で周りを笑顔にしたい。その一心で東京路上ライブまで実現してしまう有言実行のパワフルなママだが、元々スナックをやろうと思ったきっかけはなんだったのだろう? 聞いてみるとまた、アンジーママらしい開店エピソードを教えてくれた。

占い師の一言が人生を変えた

「娘が3人いて、昼夜問わず働く日々だったのですが、ある日知り合いの占い師さんと話をしていたら、『明日、ここのビルの下で会おう』と言われたんです。『なにか仕事を紹介してくれるっちゃろうか?』と思いながら行ったら、このビルを案内されて一言、『あなたは経営したほうがいい』と言われて。すごく急な話ではあったのですが、なんかそれで気分があがって、後日いちかばちか銀行に行ってみたら、融資が通ったんです。それがきっかけで、7年前の12月3日に、このお店をオープンしました」

自身がお酒に強くないため、女性に来てもらえるお店にしようというのは、当初から心がけていたというアンジーママ。オープンさせてからはもちろん女性だけではなく、ご両親や友人の力添えで、少しずつ常連客も増えていったのだそう。

「両親は佐土原で商売をしているのですが、母が『今月は100人連れていくわね』と宣言して、本当に100人のお客さんを連れて来てくれたこともありました。同級生も手伝いに来てくれたりして、当時からすると5巡目、6巡目のお客さんが今も来てくれているんです。私の応援団が多くって(笑)いつも助けられていますし、私自身さみしがり屋だから、お店に来てくれて、会えるのが本当にうれしいんですよね」

ある占い師の一言で、お店をオープンさせたアンジーママ。そんな思い切りのいいママに今後の展望を聞いてみると、やはり軸足は「歌を歌うこと」であるようだ。

「コロナ禍になる前には、九州路上ライブを予定していたんです。お客さんや友人に声をかけてもらっているので、九州もそうだし、北は北海道とか。身軽に行けるようになったらいいですよね。県外のお客さんにもお店に来てもらって歌で交流したいです」

少し通りから離れたニュー六本木ビルの4Fという立地にもかかわらず、取材当日も多くの客で賑わっていた「Blue Voice」。この先コロナ禍という制約から抜け出したママの更なる活躍が、また周りの人たちを笑顔にしていくのだろう。そんなママの歌を聞くだけで、開運してしまいそうなパワーすら感じられる同店に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

取材・執筆=倉本亜里沙、撮影=田村昌士

看板

Data

アンジー(長尾由美)

シロとクロというニャンズと一緒に暮らす。好きなことはやっぱり歌うこと!
たまにインスタライブもしているので要チェック!

住所
宮崎市千草町8-23
ニュー六本木ビル4F
電話
080-3970-7386
営業時間
20時〜0時まで
定休日
日曜日
喫煙
unknown
席数
料金体系
軽食
あり
決済方法
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